こんにちは、マスサダ(@massadkosetsu)です
twitterを閲覧していたらこのような画像が流れてきました
道路は封鎖状態になり、乗用車は迂回をしたようです
この状態は”亀になる“と言う状態です
駆動輪であるリアのタイヤが浮いてしまっていて前にも後ろにも行けなくなっています
逆のパターンもあり、低床トレーラーは急に盛り上がった道路(線路等で盛り上がったりしているところ)では亀になります
大型トラックやトレーラーは注意を払って運転をしていないとこのような状態になることがあります
なぜこの状況になったのか?
トラックの地上高が低い為、丸印のフロントタイヤとリアバンパーが坂道に引っかかり立ち往生してしまったと考えられます
矢印の駆動輪は浮いています
低床のトレーラー、トラックは亀になりやすい
このトラックは低床トラックと呼ばれる荷台の高さが低いタイプの大型トラックです
普通のトラックと比べるとタイヤの径が小さく作ってあり、タイヤの軸数を増やすことで最大積載量を確保している
荷台の高さが低ければ背の高い荷物を積むことができる為、近年はこのトラックが主流になってきている
シャーシから地面の高さが低いので架装をする(トラックを作る)ときに注意が必要
そうしないとちょっとした坂でもバンパーが擦ります
twitterのリプにマジレスしてみる
経験やこれまでの現場経験をふまえわたしなりの見解を書いてみます
異なった意見があればコメントで指摘してください
エアサスじゃないから?
A.おそらくこのトラックはエアサスを搭載しているとおもわれます
エアサスでシャーシを上げた状態でもトラックの全長は12mありますの一番後ろのタイヤからリアバンパーまでのリアオーバーハングはかなりの長さになりフロントのタイヤが坂のキツイところに乗ってしまうと一番後ろのタイヤを支点にリアバンパーが下がり、地面に当たってしまいます
レッカーで後ろを吊ればいいのでは?
A,たしかにトラックの損傷を最小限に抑え、脱出することができます
しかし現実的なマジレスをすると、トラックの片側(12.5t)を吊る場合50tラフターを現地へ呼ばなくてはなりません
玉掛け者も必要になりかなりの費用と時間がかかります
そうしたことを考慮すると自力で脱出したほうがいいと思います
デフロックをかけてバックしたほうがいい?
A,この画像を見ると駆動輪が浮いてしまっています
2軸目のタイヤは浮いていないことを考えるとデフロックをかけてバックをして違うルートで目的地に行くことが正解だと思います
ただしこれには2デフである必要があります
ウイング車で2デフにしているトラックはどれくらいいるのでしょうか?
わたしはその辺りの知識がない為、このあたりの事情に詳しい方がいれば教えてください
マスサダ的脱出方法 〜わたしならこうする〜
重量屋であるためこのような状況は少なからずあります
わたしなら。。
- 坂がきつそうなら一度トラックを降りてみてどのルートが緩やかか確認する
- ゆっくり前進してみてフロントまたはリアが擦る音がしたら前に行かずバックをする
- 画像のように完全に亀になってしまったら、駆動輪に盤木を詰め込みバックをする(このときゆっくり下がらないと盤木飛んできます)
最後に
こう言う状況にならないためにはトラックの構造を知り、無理な場所には入らないようにすることが大事だと考えます
もしこれと似た状態になったときにこの記事を思い出して頂き、回避できたらうれしく思います
さいごまで読んでいただきありがとうございました
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